第228号:否定。

昨日は疲れのせいか精細に欠けていたのだが、
今日はある程度しっかりと睡眠も取れたし、普段のリズムに戻せたような気がした。

でも最近ネガティブなメッセージを多く使っている自分に気がつき、
コーチという生き方を選んだ者としていかがなものかと立ち止まり、振り返ることが多い。
質問するときも、ついつい、「なぜ出来なかったの?」という問いかけがしたくなる。

コーチングで言う質問の種類というのがある。

  1. 拡大質問と限定質問
  2. オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
  3. 未来質問と過去質問
  4. 肯定質問と否定質問

というあんばいである。

それぞれに説明したいところであるが、先ほどの「なぜ出来なかったの?」
という問いかけは、拡大質問で、オープンクエスチョンで、過去質問で、否定質問である。
通常のマネジメントの中では、もっとも多く使われ、かつ、相手を萎縮させる質問である。
そのうえ、「なぜ+否定形」は、いわゆる詰問ということになる。

あと、フィードバックという概念がある。
これは、コーチングの中でも、特に重要なスキルであると思う。

CTPでは、3つの方法があり、うち1つは良くない方法、うち2つがよい方法とされている。
そして、相手をほめたり、その存在を肯定する承認というものがあるが、
こちらも、前向きなフィードバックのメッセージと捉えることが出来る。

  1. Iメッセージ:私は~~~と感じる
  2. YOUメッセージ:あなたは~~~だ。
  3.          ここでポイントとなるのは、
             ○あなたは、~~~(事実)をしました。
             ×あなたは、~~~(忠告、評価、批判)である。

  4. WEメッセージ:あなたのおかげで、私たちは~~~になった。

もちろん、これらのフィードバックをするときにも、枕詞をつかって、
「今感じたことを行ってもいいですか。」というような前置きをしてから伝えるのが作法である。

CTIだと、反映のスキル、認知のスキル、比喩のスキル、俯瞰のスキルなどである。
これらが厳密に区分されているのではなく、組み合わせとなる。
ここでは、具体的な説明は避けたい。

あるところで、あまりに変化が見られない人に、強いフィードバックをしたら、
否定や非難されていると感じたというフィードバックを受けた。
今までにもこのような例が何度かあったが、いずれにしても共通しているのが、
組織と個人の間での役割があるからこそ起こる問題であったように感じる。

会社の目的・目標に向けたコミュニケーションをしていると、
どうしても個人のニーズが立ち上がり、そちらのほうへ話しが終始してしまう。
だらだらとどうでもいい話になってしまう。
中断&反映や俯瞰のスキルでフィードバックするもそれが逆効果になってしまう。

いわゆる目的コンフリクトという状態である。
このような時には、会社の目的や目標を明確にして、それに沿った方向に軌道修正する。
なぜならば、その会社にとってその人がいる意味があるからだ。
ひどいケースになると、目的や目標に対して「そんなの知らん!」と言うこともある。

逆に個人の立場からすると、今その場で感じたことを口にしているわけだから、
その人にとっての真実であることに間違いはない。

その言葉の裏側にあるもの、そこにエネルギーを集中して聞かなければならない。
その時、自分の物の見方や捉え方、そして、コーチにニーズが立ち上がっていないか、
そこを検証してみる必要がある。

私はコーチという生き方を選び、企業内における目標管理コーチをやりながらも、
コーアクティブコーチとして、協働のよろこびを生み出していく決意をしたわけである。

「誰一人として間違っている人はいない。」

このルールをもう一度心に刻んで、活動していきたいと思った。
きっと、その人のその時の状況や、自分を守りたいという衝動が現れているから。
それは、その人にとっての真実であり、起こっていることは私にとっての事実だから。

私は自分に“おにコーチ”と名前をつけている。
これは、自分の想いや会社の目標など、その人の大切なことは、
自分で責任を持ってやって欲しいと思いの表れなのである。
だから、厳しくありたいし、出来ていなかったら出来ていないといってあげたい。
そうすることが、組織や個人のよろこびにつながるから・・・。

そういう面では、フィードバックのスキルも、もっともっと信頼関係をベースとして、
厳しいながらも、愛のあるもので、かつ、受け取りやすく出来るよう改善したいと思った。

やっぱり、否定ではなく、相手の全てを受け入れるような愛が大切だ。
愛を感じたら直ぐに口に出したり、メールに書いたりして、その人に届けたい。
それは、相手への愛のメッセージでもあり、同時に自分自身への愛のメッセージにもなる。
その満たされるやすらぎやよろこびが広がって、しあわせな世界が広がるように・・・。

今日も承認してみる。
「本当にしあわせを願って、おにになれていたね。」といってみた。
「愛が足らん。もっと熱いハートで・・・」と返って来た。

相手を包み込み、自分を暖め、世界をとろけさせるくらいの愛を持って言いたいです。
今日もありがとうございました。

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