第309号:包み込む。

前日スタートしたので、結構余裕のある朝だった。
朝はギリギリまで寝て、ユルユルと過ごした。

そして出発、ある会社の中部支店での内部監査である。
昨年も支店長と話しをさせていただいたのだが、
本当に優しくて、アグレッシブではないが前向きな方である。

リーダシップのスタイルで言うと、民主型であり、
どちらかというと、業績より人間への関心の高いタイプである。
物静かではあるけど、人を大切にしたいという熱い思いをその瞳の奥に感じる。

というわけで、自動車業界では史上初といってよいほどの不況の中での時間であった。
トヨタ、日産、本田など大手であっても、11月から30%の減産ということである。
面白いことに、在庫を持たないトヨタ生産方式のトヨタでは、
減産は9月からスタートしており、他のメーカーは減産していないのが興味深い。

というわけで、内部監査においても営業のプロセスについてどう有効性を高めるか、
ということについて話しをした。

トヨタ生産方式のコンサルタントと話しをした時に、こんなことを聞いた。

「営業がものを作り、製造が営業する。」

通常のビジネスの概念では全く反対の内容であるが、
説明を聞くと、その通りだと思う。

営業の仕事は出来たものを販売するのではなく、顧客のニーズやウォンツなど、
顧客の要求事項を正確、かつ、クリエイティブに聴き、よい製品を作るのである。

そして、製造の仕事はただ言われたとおりに作るのではなく、
お客様の欲しいというニーズに合わせて、
タイムリー、かつ、高品質な製品を届けるのである。
これに加え、5Sや技術革新など、製造が提供する価値が営業するのである。
一生懸命に営業しても売れない、一生懸命に作っても在庫の山では意味がないのである。

そんなことを、ここ小牧で感じながらの内部監査であった。
中部というもっとも管理技術の進んだ地域で製造業の仕事が出来ることがうれしかった。
こんな経験をいかに増やしていくことが出来るか。
これもエヌティ・クリエイトの成長戦略に取り入れてみよう。

そして、夕食は、山本屋本店の味噌煮込みうどんを食べた。
大学時代にテニスをしていた私は、部長だったときに東海学生テニス連盟の会合で、
名古屋を何度か訪れたことがあった。
その時から、この味噌煮込みうどんが好きで、行くたびに食べていたのである。

ゴアゴア固い麺と、おいしいというよりは苦味があって癖になる味の赤味噌のつゆ、
そして、その絡んだ感じがなんとも言えずうまいのである。

でも、高い。
1.5人前で1,680円の鍋焼きうどんである。
その上、ゴハンは320円で食べ放題である。
ポイントは、おいしい漬物が食べ放題であること、
そして、食べる前に熱いおしぼり、食べた後に冷たいおしぼりがでる。
それから、上手に満足度を高めるような質問をすること、
中間バッシングが早く、テーブルの上が快適なことがある。

要するに、サービスによって価値を高めているのである。
それが如実にわかるのは、持ち帰りようの店舗が離れたところにあるのだが、
そこでは、うどんが1人前500円なのである。
いかにサービスでの付加価値が高いかということを示している。
品質戦略という点では見事だと思った。

そして、クライアントと少しゆっくりとして名古屋を出た。
家に帰ると子供達はまた起きていて、買って帰ったういろうに飛びついた。
起きている間に帰ることが出来て、子供達のよろこぶ顔が見れてよかった。

あることが理由でなんだか興奮して、なかなかパソコンから離れることが出来ず、
心を震わせながら、夜を過ごした。
そうしているうちに、“共に生きる”というワードが浮かんだ。
我を張ったり、欲に囚われたりしないことが大切だと思った。

今日も自分を承認する。
「自分の大切なものをしっかりと感じて生きているね。」といってみた。
「すべては愛と生きるよろこびのためのものだね。」と返って来た。

この世の中のものすべてを、大きく暖かく包み込むことの出来る自分で言いたいです。
今日もありがとうございました。

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