第252号:余裕のある人。

昨日夜遅くまで打ち合わせをしたので、疲れて予定より10分間寝坊してしまった。
今日は朝6時8分の新幹線に乗って、東京での某コーチング研修に参加するのである。
という訳で、妻を起こしてバタバタと服を着て、準備して出発した。

新幹線に乗っていろいろと考えた。
(出発前3日間の疲れで、基本的には寝ていた。)
正直言って、このコーチング研修に参加するのは気が重たい。
何故かというと、自分自身の開示と、生身の人間同士の擦れ合いがあり、
3日間となるとどうしても、疲れてヘトヘトになりそうに感じるのである。

じっと前回の基礎コースの時の時のことを思い出してみた。
そうすると、その時の自分が鮮明に蘇ってきて、
持っていたある感情が大きくて苦しかったのを思い出した。

今回は基本的に楽しいことばかりだし、
また1つコーチングのスキルが上がると思うと嬉しくてワクワクしてきた。
とにかく、少しでもゆっくり寝て英気を蓄えようと思った。

そして、ぎりぎり五反田の会場に間に合って到着した。
そこには見たことのない顔が集まり、
私のハートは緊張感と自信のなさで小さくしぼんでいくように感じた。

「私の私に対するコミットメントは。」

力を入れすぎず、積極的に参加する。
これに尽きると思った。

オープニングは、例によってアイスブレイクだ。

「生きている実感が得られるのはどんな時か。」
 ・朝、白いご飯とみそ汁を口にした時
 ・晴れわたった秋空の下、風の匂いや木々のざわめきを感じながら歩いている時
 ・テニスの試合で仲間と一緒に熱く戦っている時
 ・クライアントに熱く語り、共にゴールを目指している時

いろいろと話をしてみて、口にすると意外にクールな自分がいるのにびっくりした。
ほかの参加者の方は、いつもあまり感じていないけど、
逆に口に出してみて実感したという意見のほうが多かったような気がした。

どうやら生きている実感に対する感覚器が壊れてしまっていたり、
感度が鈍くなっている人が多いということだろうかと思った。
そして、スリルのある場面や、
危険に立ち向かう時の湧き立つようなエネルギーも生きている実感である。
そう、必ずみんな生きている実感を体の中に持っている。

そして、未来の自分に会いに行く内なる旅、ビジュアリゼーションをした。
リラックスし、グランディングし、20年後の自分に会いに行くというものである。
そして、コーチは、その時のクライアントのイメージの中にもぐりこみ、
イメージを明確にするのである。

そして、そのイメージの説明ではなく、その場面を一緒にキャンパスに描き、
その中に立ち、そこにあるものをしっかりと見たり触ったりして味わうのである。
コーチは、クライアントをその世界に立たせ経験させ味あわせることで、
気付きを得ていくのである。

実際に私の場合は、余裕のある白髪の自分が出てきた。
今の家のまんまだが、家や庭に手が行き届いていた。
妻の料理とワインでもてなされた。
たぶん、会社のほうも順調で、経営者としての成功があったのだろう。
そして、私の問いに対し、「愛を届けるんだよ。大丈夫、今のままで。」と返ってきた。

さらに、価値観についてである。
人間はそれを満たしている時、生き生きとして生きる喜びが感じられるというものである。
それは、喜怒哀楽、趣味、死、お金、苦労話や好きなことの中に存在している。
コーチはクライアントのエネルギーを感じながら、会話を通じてそのワードを探すのである。

私は、次のようなものが出てきた。
愛し愛される、一生懸命、挑む、乗り越える、立ち向かう、自分を信じる、尊敬される、
受容する、自分の力で、熱いハートでetc.である。

「価値観を尊重したあなただったら何をしてみたいか。」
このことについてセッションした。
私は、一生懸命をピックアップして、イメージしてみた。
これから起こることではなく、過去に仲間たちと一緒にテニスの団体戦に出た場面や、
ペアと共に対戦相手に立ち向かっている場面、そして、試合に取り組むために激しくて、
厳しい練習で汗を流している場面がよみがえった。

そして、わたしは渾身の力を込めてサーブを放つ。
勝利の瞬間、ガッツポーズをとる。
そして、ともに闘ってきた仲間たちとの抱き合い涙を流す。
共に讃えながら・・・。
こんなシーンをビジネスや今の暮らしの中でもう一度実現していきたいと心から思った。

この時私のコーチは一緒にコートに立ち、ある時は対戦相手、ある時はペア、
ある時は応援してくれる仲間になって私のイメージを膨らませてくれた。
私の頬には、今日も相変わらず涙が流れていた。

クライアントの価値観が満たされ、心が震える場面を体験、経験させ、
そのエネルギーを感じ、高めるのが成功のポイントである。

夜は、大阪での基礎コースの時に一緒だった人と食事をした。
これまた、同士という感覚でとても楽しかった。
どうしても、コーチっぽいかかわり方になってしまうのが、自分でいやらしく感じた。

夜は、築地の妻の実家に泊めてもらった。
1時間くらいであるが、お母さんと話ができた。
お父さんも、自分自身も大切にしながら生きているお母さんに心が震えた。
普段の生活を大切にして、しっかりと味わい、過ごすことが大切だと思った。

今日も自分を承認してみる。
「朝の新幹線でのコミットメントをしっかりと実現したね。」と言ってみた。
「まだまだ、十分じゃないけど、気軽に発言している感じがよかったよ。」と返ってきた。

未来の自分からのメッセージを信じて、大きな愛をもって言いたいです。
今日もありがとうございました。

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