アーカイブ: 2008年11月9日

第309号:包み込む。

前日スタートしたので、結構余裕のある朝だった。
朝はギリギリまで寝て、ユルユルと過ごした。

そして出発、ある会社の中部支店での内部監査である。
昨年も支店長と話しをさせていただいたのだが、
本当に優しくて、アグレッシブではないが前向きな方である。

リーダシップのスタイルで言うと、民主型であり、
どちらかというと、業績より人間への関心の高いタイプである。
物静かではあるけど、人を大切にしたいという熱い思いをその瞳の奥に感じる。

というわけで、自動車業界では史上初といってよいほどの不況の中での時間であった。
トヨタ、日産、本田など大手であっても、11月から30%の減産ということである。
面白いことに、在庫を持たないトヨタ生産方式のトヨタでは、
減産は9月からスタートしており、他のメーカーは減産していないのが興味深い。

というわけで、内部監査においても営業のプロセスについてどう有効性を高めるか、
ということについて話しをした。

トヨタ生産方式のコンサルタントと話しをした時に、こんなことを聞いた。

「営業がものを作り、製造が営業する。」

通常のビジネスの概念では全く反対の内容であるが、
説明を聞くと、その通りだと思う。

営業の仕事は出来たものを販売するのではなく、顧客のニーズやウォンツなど、
顧客の要求事項を正確、かつ、クリエイティブに聴き、よい製品を作るのである。

そして、製造の仕事はただ言われたとおりに作るのではなく、
お客様の欲しいというニーズに合わせて、
タイムリー、かつ、高品質な製品を届けるのである。
これに加え、5Sや技術革新など、製造が提供する価値が営業するのである。
一生懸命に営業しても売れない、一生懸命に作っても在庫の山では意味がないのである。

そんなことを、ここ小牧で感じながらの内部監査であった。
中部というもっとも管理技術の進んだ地域で製造業の仕事が出来ることがうれしかった。
こんな経験をいかに増やしていくことが出来るか。
これもエヌティ・クリエイトの成長戦略に取り入れてみよう。

そして、夕食は、山本屋本店の味噌煮込みうどんを食べた。
大学時代にテニスをしていた私は、部長だったときに東海学生テニス連盟の会合で、
名古屋を何度か訪れたことがあった。
その時から、この味噌煮込みうどんが好きで、行くたびに食べていたのである。

ゴアゴア固い麺と、おいしいというよりは苦味があって癖になる味の赤味噌のつゆ、
そして、その絡んだ感じがなんとも言えずうまいのである。

でも、高い。
1.5人前で1,680円の鍋焼きうどんである。
その上、ゴハンは320円で食べ放題である。
ポイントは、おいしい漬物が食べ放題であること、
そして、食べる前に熱いおしぼり、食べた後に冷たいおしぼりがでる。
それから、上手に満足度を高めるような質問をすること、
中間バッシングが早く、テーブルの上が快適なことがある。

要するに、サービスによって価値を高めているのである。
それが如実にわかるのは、持ち帰りようの店舗が離れたところにあるのだが、
そこでは、うどんが1人前500円なのである。
いかにサービスでの付加価値が高いかということを示している。
品質戦略という点では見事だと思った。

そして、クライアントと少しゆっくりとして名古屋を出た。
家に帰ると子供達はまた起きていて、買って帰ったういろうに飛びついた。
起きている間に帰ることが出来て、子供達のよろこぶ顔が見れてよかった。

あることが理由でなんだか興奮して、なかなかパソコンから離れることが出来ず、
心を震わせながら、夜を過ごした。
そうしているうちに、“共に生きる”というワードが浮かんだ。
我を張ったり、欲に囚われたりしないことが大切だと思った。

今日も自分を承認する。
「自分の大切なものをしっかりと感じて生きているね。」といってみた。
「すべては愛と生きるよろこびのためのものだね。」と返って来た。

この世の中のものすべてを、大きく暖かく包み込むことの出来る自分で言いたいです。
今日もありがとうございました。

第308号:Yes,I can!

先日、おかげさまで無事に岡山大インキュベータ・ラボが立ち上がった。
とっても、必要な物が何にも揃っていない事務所である。

今日はなんと言っても岡山大インキュベータのオープニング・セレモニーである。
エヌティ・クリエイトは11月5日からの営業であるが、施設のほうはというと、
11月7日のイベントを皮切りに本格的にスタートするようである。

先日、インキュベーションマネージャーの福田さんから、
プレゼンテーションの資料を送付するように言われていたのにできてなかったのを、
何とか準備することが出来たのだが、それを使ったプレゼンテーションがある。

3分程度でということだったので、朝起きてもろもろの準備をして、
ブログを書いて、そして、今日のプレゼンテーションの準備をした。
そんなわけで昨日、事前に2人の師匠にはアドバイスをもらっていた。

鍛える師匠からは、人間中心アプローチについてしっかりと想いを伝えるように、
人にとっての価値の部分を伝えるように指示をもらった。

可愛い師匠からは、何を伝えたいのかを明確にし、短いセンテンスで伝えるよう指示が出た。
また思いっきり目立っていいし、そして、気持ちよくしゃべって来るように言われた。
時間が短いので、余計なワードや挨拶を入れないようにとも言われた。

私は、師匠と岡山で花火をあげようと言った言葉を思い出した。
それから、師匠に紹介してもらったある女性経営者とあった時に、
インキュベーション施設に入ろうと思ったのも思い出した。

それから、最初はペルソナという手法の名前から取り組んだのだが、
師匠に東京に勉強に行ってもらい、その報告を受けたときに、
人間中心設計(HCD)という言葉が、新しい経営のコンセプトになるという話しをした。

そして、このブログも正直毎日負担になっているのだが、300日を越えて書き続け、
その中で自分を振り返り、感情の中から学び、自分の想いを発見してきた。

それらの集大成とも呼べるプレゼンテーションにしたいと思った。
たった3分という短い時間であっても、自分の想いを誰より強く、深く、届けたいのである。

本来、人前で話しをするのは苦手で逃げたいと思うのだが、
今回は違う。
少しでも多くの人に想いを伝えて、目立って、そして、魅力的に人を引き付けられるよう、
自分らしさや言葉のひとつひとつにまでこだわってプレゼンしたかった。

というわけで朝からシナリオを書いて、インキュベータへ。
そこでは、作ったシナリオを何度も読み返して、おぐちゃんに「どう?」と確認していた。

そして、イベントは始まった。
10:30になってテープカット。
高谷市長を始めそうそうたる顔ぶれで、テレビカメラも入り、注目のオープンだった。

そして、11時からは50年記念館でオープニングイベントである。
保母さんの経験しかないおぐちゃんに少しでも経済の世界の経験をさせようと、
イベント会場に連れて行って見学してもらった。

徐々に順番が近づいてきて、サウティ・リサーチの松永さんも飄々としながらも、
ドキドキしてきたって横で緊張していた。
研究開発系企業が多いため、淡々としたプレゼンテーションが続き、冷静である。

そんな中、自分の用意したシナリオが妙に、抽象的で具体性にかけているとか、
聴いている人に内容が合っていないとか、自分がこんなこと言っていいのかとか、
いろいろな“自分を妨げるもの”に悩み、緊張していた。

そして、松永さんの緊張しながら冷静にしゃべった順番が終わった。
さすがだなと思った。
そして、自分の番だ。

足ががたがた震えながらも、壇上に上がり、何とかプレゼンした。
オバマさんのchage!と、Yes,I can!のフレーズを使おうと用意していたが、
その部分は“自分を妨げるもの”によって、使うことは出来なかった。

ただ、自分の言葉で、あきらめないで頑張ろうというメッセージ、
それを実現する方法としてペルソナ手法を作ること、
そして、本当にしたいことは、「人と企業に愛とよろこびを提供すること。」を
伝えることは出来た。
終ってから、松永さんによかったって言ってもらえたのが、うれしかった。

そんな訳で、セレモニーは終了、昼食を松永さんと学食で食べた。
コロッケカレーおいしかった。

昼からは、厳しい師匠と回転寿司のコンサルティングだった。
MBOのような形で、営業を譲渡された事業主の方だった。
本当に人が好きで、喜ばせたいという姿勢がハッキリしていて、
ご一緒させていただきたいと思った。
その思いで、ばちっと覚悟を決めて、一緒に走れるようにしていきたい。

一旦家に帰り、明日の名古屋の内部監査のために、前泊するので準備をして出かけた。
下の子である龍が幼稚園でウサギにかまれ、病院で指先を縫ったらしい。
妻からその話を聴いて、心がぐらぐらして苦しくなった。
もちろん、命に別状は無いのだが、一生懸命に痛みに耐えながら指先を縫ってもらう
龍の姿を想像してしまった。
可愛くて、愛しいのである。

そして、夕方はインキュベータの懇親会があり、ギリギリ間に合って参加した。
自分は、ベンチャー企業家だと言い聞かせながら、
少しでも多くの人とのコミュニケーションをしようと動き回った。
なかなか、本当の意味でつながる感じはしなかったが、広がる感じが心地よかった。

何が上手く行って、何が上手く行かなかったのか、
きちんと振り返ることで、更なるパーティー時のコミュニケーション力を高めたい。
次のコーチングのテーマが決まった。

今の時点で言えるのは、次のことだ。

相手に好奇心を持つこと、そして、自分の思いをきちんと伝えることだ。

そして、クライアントと共に名古屋に向かった。
なぜか、愛しい気分でいっぱいの夜だった。

今日も自分を承認する。
「自分の想いを感じ、伝えることに、すべてのエネルギーを投入することが出来たね。」
といってみた。
「逃げることなく本気で取り組めば、必ず学びが大きくなるよ。」と返って来た。

Yes,I can!
人間だからこそ、生きているからこそ、愛とよろこびを届けられる自分で言いたいです。
今日もありがとうございました。
もっともっと、大きく強くなるよ。